UAV自動航行と点群作成の講習の講師を担当しました(群馬県前橋市)

2021年1月20日、令和2年度ICT施工研修(一般社団法人 群馬県建設業協会 主催、日本マルチメディア・イクイップメント株式会社 企画・運営)の中で「UAV起工測量のための自動航行」「UAV等による起工測量実習」「写真からの3次元点群データ作成実習」のテーマにて 高山ドローンリサーチ株式会社 代表取締役 高山 誠一 が講師を担当させて頂きました。

ICT施工研修は全体で5日間のカリキュラムで、その中の2日目のカリキュラムにUAVの座学と実習が組み込まれていました。フライトプラン作成方法、UAV自動航行実習、点群データ作成実習、を担当させて頂きました。地上の測量は他の講師の方が行い、その間にUAVの準備や質問への対応を弊社が担当するなど、それぞれの会社の強みを活かしながら講習は進んでいきました。 今回の研修は市の職員の方も注目されておられ、ご質問の内容から、高い関心を寄せられていることも感じました。

最後に「i-Construction」の中でのUAVの位置づけもお伝えしました。UAVやSfMを導入すればよいわけではなく、作成した3次元データを有効に活用していく必要があることをお話しました。しかし、活用方法ばかりに目が行ってしまい「目的に合った精度が担保されたデータを作る」ことをおろそかにしてしまっては、i-Construction 全体の品質が下がってしまう可能性があり、精度管理を行うことの大切さもお話ししました。

「無人航空機写真測量実技研修」の講師を担当しました(栃木県)

2021年1月25日から26日にかけて、栃木県にて(一社)全国建設産業団体連合会 様が主催された「無人航空機写真測量実技研修」にて、弊社の高山が講師を務めさせて頂きました。
前週の「無人航空機写真測量基礎講習」に続く実技講習になります。

1日目は、自動航行の実習でした。午前中にiPadの「GSPro」を使って飛行プランを作成します。午後はその飛行プランを使って、研修会場(坂本産業(株)様グラウンド)にて自動航行を1チームずつ体験しました。対空標識を設置し、GCPの観測も行いましたが、講習会の時間の都合上TSではなくGNSS測量機(Trimble R12)を使いました。
UAVの手動操作には経験ある方々でしたが、自動航行ははじめて・あるいは久しぶりという方々でしたので、現場を想定して機体の事前チェック・周辺確認もしっかり行いました。
今後現場で使われていくことを、または現場の監督をされていくことを想定し、様々な注意点をお伝えしました。

2日目は、三次元形状復元の実習です。Pix4Dmapperを使って、点群データを作成するまでの一連の流れを実習しました。もちろん、GCPの手動観測の作業も行いました。 定着と復習のため、午前中に自身が撮影したデータを、午後は他の方が撮影したデータを使って、処理を体験頂きました。精度管理の方法や考え方もお伝えしました。

受講生の方からは、「この点群データをどう使っていくのか?」という質問も出ました。今回の講習の範囲を超えた部分ですが、大事なのは正にそこで、取得したデータの加工そしてなにより利活用についてさらに充実した教材を考えていかなければと感じました。
ただし、データの活用方法が進んでいったときには、素材となるデータ取得がきちんとできていないといけません。きちんとした品質のデータをどうやって作るか?その部分を引き続きしっかりと伝えていきたいと思います。

当日の様子を、栃木県i-Construction推進県部会様のHPにて紹介頂いております。会場の様子の写真など掲載されておりますので、そちらも是非ご覧ください。
http://www.tochiken.or.jp/tochigi/i-con_info2020/20210129tochiken.html